「キラーさんと呼ばれるのは耐えられない」なんとかキララEL、名前の謎

「モンスト プロツアー 2019-2020」総合成績で3位となった「今池壁ドンズα」のリーダー、なんとかキララEL選手。自ら遊び方を開拓する好奇心の塊であるキララ選手に「モンスト」との出会いを聞きました。
「モンスト プロツアー 2019-2020」総合成績で3位となった「今池壁ドンズα」のリーダー、なんとかキララEL選手。自ら遊び方を開拓する好奇心の塊であるキララ選手に「モンスト」との出会いを聞きました。
ーーなんとかキララEL選手の原点となる、最初にプレーしたゲームは何でしょうか?
僕の世代はほとんど、スーパーファミコンでゲームに初めて触れた人が多かったと思います。
僕もそうでした。
当時から、はやりかどうかではなく、自分たちが好きになれるかどうかでプレーするゲームを決めていましたね。
ゲームの遊び方も自分たちで決めていて、(eスポーツ用アプリ「モンストスタジアム」がリリースされる前から)友達とタイムアタックをすることもありました。
ーー「モンスト」を始めたきっかけを教えてください。
ずっと家庭用のゲームばかりプレーしていたので、スマホゲーには少し距離を感じていたんですよ。
だから、スマホゲーは一切手をつけていなかった。
実は他の人がスマホゲーをやっているのを見ると、少しうらやましかったんですが、後から始めて実力がつくころには、みんな飽きているかもしれない……と思い、手を出せずにいました。
そんなときに、ミクシィさんから新作ゲーム「モンスターストライク」が出るという話を聞きました。
「これならイニシアチブを取ることができるのでは?」「スマホゲーはあんまり興味無いんだけど」など色々な考えが頭をよぎりましたが、ミクシィさんのゲームだしやってみるか、という気持ちで「モンスト」をプレーし始めました。
ーー「モンスト」にハマってから、どのような経緯でプロになったのでしょうか。
公式大会「モンストグランプリ」でタイムアタックのルールが採用されたんです。
僕は普段から身内とクリアタイムを競って遊んでいたので「負ける気がしないぞ」と出場したところ、優勝しました。
その後、「モンスト」のプロライセンスの話が出てきて、「どうなるかよく分からないけれど、楽しそうだからプロになってみよう」と思い今に至ります。
ーーキララ選手はプロ活動のかたわら、ご自身で事業もされていますが、普段はどのようなお仕事をしているのでしょうか。
元々、ウェブの制作や保守などをしていました。
ウェブ企画のディレクションなどもしていましたが、「モンストグランプリ」で優勝してからはゲームを最優先に時間を割いてきていたので、3年くらいは制作もディレクションもしていません。
プロ以外の仕事を聞かれたらウェブ制作とは言っていますが、現在は昔作ったウェブアプリの保守だけしています。
ーーちなみに、趣味でパチスロ台を集めていて、家に40台近くあるとお聞きしました。詳しく教えてください。
18歳くらいからの収集癖で、40台程度を上限に新しいのと古いのを入れ替えつつ所持しています。
40台のパチスロ台を置くためだけに広い家に住んでいます。ほとんどがスロットで、1台だけパチンコですね。最初に買った台は「ニューパルサー」というものです(※)。
ーーよく聞かれているかと思いますが、名前の由来を教えてください。
「モンスト」には種族があって、特定の種族に対して強い「〇〇キラー」というアビリティーがあるんです。
アビリティーにもL、ELとランクがあって、ELが一番高い性能なんですよ。
友達とプレーする際に、僕が種族の名前を覚えられなくて、「なんとかキラーELでいこう」と言うことが多く、そのまま名前にしてプレーしていました。
でも、よく考えると「キラーさん」って呼ばれるとめちゃくちゃ恥ずかしいなって思ったんです。
30を超えてキラーさんって呼ばれ続けたら、恥ずかしくて死ぬかもしれない。
だから次の大会からは名前を変えようと、友達と一緒に考えました。
きっかけは、ただキラーさんって呼ばれたくなかっただけ。
で、「キララ」に変えて大会に出たら、今の名前が定着したんです。
キラーさん、と呼ばれるのは今考えただけでも寒気がしますね。
ーーでは、もし他の名前にするなら?
他のプレーヤーと被らなくてエゴサーチしやすくて、かつ呼びやすい名前がいいですね。
「キララ」っていう響きはそれだけでも面白いのですが、今の名前は長すぎる。
本名がナカヤマなので、「キララ・ド・ナカヤマ」みたいにレスラーみたいな名前にするのが良いかもしれないですね。
ーーキララ選手が考える「モンスト」の魅力はなんでしょうか?プロ選手が競うeスポーツタイトルとしての「モンスト」ではなく、キララ選手が最初にハマった、普通のスマホゲーとしての「モンスト」の魅力を教えてください。
普通の「モンスト」の魅力は、コミュニケーションツールになるところですね。
僕も元々「モンスト」を始めたのは、友達と遊びたかっただけですから。
昔は「桃太郎電鉄」のように誰かの家に集まってゲームをしていましたが、今はスマホひとつで「今からちょっとゲームで遊ぼうよ」と誘うことができる。
そういう気軽なコミュニケーションが、普段の人間関係にも生きていくことだってある。
それが、「モンスト」の一番の魅力だと思っています。