新型コロナウイルスの影響で予定が変更される可能性が出ていますが、毎年ラスベガスで開催される「EVO」は、世界中の格闘ゲーマーが熱狂する一大イベントです。

先日その目玉となるメインタイトル9本が先日発表となりましたが、一際ファンの目を引いたのが「MARVEL VS. CAPCOM2 NEW AGE OF HEROES」(以下MvC2)の選出です。

なぜなら「MvC2」は2000年に発売されたゲームで、EVOのメインタイトルとして採用されるのは2010年の大会ぶり。長らくeスポーツシーンから姿を消していたゲームが、格闘ゲーム最前線のイベントであるEVOのメインタイトルに選出されるのは、極めて異例なことです。

20年前に発売された「MvC2」は、当時の格ゲーファンにとって、そしてEVOにとってどのような存在だったのでしょうか。

キャラ共闘がアツい!3対3システムのパイオニア

2000年にアーケードにて稼働が開始された「MvC2」は、豪華なキャラクターたちと斬新なシステムで、当時のゲーマーたちを虜にしました。

「EVO 2020」メインタイトルとして選出された9タイトル
「EVO 2020」メインタイトルとして選出された9タイトル (EVO公式YouTubeチャンネル)

キャラクターの総数は破格の55名。MARVELからは「X-MEN」や「スパイダーマン」シリーズなどのキャラクターが参戦し、CAPCOMからは「ストリートファイター」や「ロックマン」シリーズなどのキャラクターが参戦しています。

MARVELとCAPCOMのキャラクターたちが共演した作品は同ゲーム以前にも3作ありましたが、「MvC2」の特徴はなんといっても3対3の斬新なゲームシステムです。

1対1が主流だった格闘ゲーム界に、チーム戦の概念を持ち込んだのは当時としてはとても挑戦的でした。

チーム戦になることで、それぞれの原作では決して見られない、MARVELとCAPCOMのキャラクターたちの共闘が実現しました。

3対3のゲームになることで、より多くのキャラクターが画面に登場し、コラボ作品である当タイトルの魅力が最大限引き出されたのです。

また同ゲームでは、メインキャラクターだけでなく、控えのアシストキャラクターを使った攻撃ができます。

アシスト攻撃は攻撃の幅を広げる反面、アシストキャラクターを相手の攻撃に晒してしまう可能性もある諸刃の剣。つまり、3体のキャラクターの体力を管理しながら、全員を上手く使いこなせなければ「MvC2」では戦えません。

今では様々なゲームで採用されている3対3のシステムですが、「MvC2」はその草分け的な存在のゲームなのです。

「MvC2」はEVOの定番タイトルだった!

「MvC2」はシステム面で革新的なタイトルであっただけでなく、世界最大級の格ゲーの祭典EVOにおいても非常に重要なタイトルでした。

というのも、「MvC2」は2002年大会から2010年大会にかけて9年連続でメインタイトルに選ばれていたのです。

(Getty Images)

当時の「MvC2」を盛り上げていたのは、なんといってもJustin Wong(ジャスティン・ウォン)選手の存在です。今でも現役プレイヤーとして数々のゲームで活躍するJustin選手ですが、当時は「MvC2」に心血を注ぐプレイヤーでした。

その実力は凄まじく、EVOメインタイトルにMvC2が選出された9年の間、6度もの優勝を果たしています。その圧倒的すぎる実力から、EVOの「MvC2」部門は“またJustinが勝つのか、それとも誰かが彼を倒すのか?”と注目されてたほど。

Justin選手の存在が絶対的すぎたあまり「Justin選手が負けた時の方が観客は盛り上がる」とまで言われていたそうです。

今年の「MvC2」部門にも、当然Justin選手が招待されています。最後の大会から10年の歳月が経った今、Justin選手を倒せる猛者が現れたのかが注目のポイントとなります。

「MvC2」は近年のゲームと違い、稼働当時から一切アップデートがされていません。プレイヤーたちの洗練された動きは、まさに20年間の研究の結晶。「MvC2」を深く知らなくても、ベテランプレイヤー同士の戦いは見ごたえのあるものになるでしょう。

この記事を読んで少しでも「MvC2」に興味を持てた方は、是非EVO 2020の「MvC2」部門をチェックしてみてください。