eスポーツ。様々なゲームの対人モードを競技種目として行われるこの競技が、ゲーム界隈で知名度を獲得してからそれなりの時間がたちました。

ただ、言葉自体の浸透とは裏腹に、どのゲームでどういったeスポーツ大会が行われているのかは知られていません。
そこで本記事では、今年注目したいeスポーツタイトルと関連する大きな大会を一挙紹介。あなたがプレイしているゲームも、気が付いていないだけで、実はeスポーツ大会が“アツい”タイトルかもしれません。

レインボーシックス シージ

「レインボーシックス シージ」は、Ubisoft(ユービーアイソフト)が2015年に発売したたタクティカル系FPS。本作のマルチプレイヤーモードでは、プレイヤーは各ルール毎に攻撃側と防衛側に分かれて、最大10人で戦います。販売機種は。PC、PlayStation 4、Xbox One。次世代ゲーム機(PlayStation 5/Xbox Series X)への対応も明言されています。

本作は、発売から約5年が経過したタイトルですが、その人気は衰えるどころか加熱傾向。先日(2020年2月25日)には、PC版の同時接続数が最多記録を更新(178,824人)しました。eスポーツ大会も、国内外で盛んにおこなわれています。

日本eスポーツ連合(JeSU)のプロライセンス認定タイトルのひとつでもあり、2020年にはプロライセンス所有チーム限定のリーグ「レインボーシックス シージ ALIENWARE JAPAN CHAMPIONSHIP」が開催される予定です。

SIX INVITATIONAL

「レインボーシックス シージ」のeスポーツシーンのなかでも、最高峰の大会が、SIX INVITATIONALです。同大会は、Ubisoft公式の世界大会(PC版)で、2017年以降、毎年2月にカナダ・モントリオールで行われています。2019年大会では、日本のチーム「野良連合」がベスト4入りし、注目を集めました。賞金総額が例年増えているのも特長。2020年度大会は総額300万ドル(約3億3,000万円)に増額されました。

SIX INVITATIONALには、世界各地域で行われる予選を勝ち抜いたチームやプロリーグの優秀チームなどが参加できます。2020年度大会(2月7日から開催)では、他大会の優勝チームや招待枠など計16チームが優勝をかけて戦いました。本大会では、日本人の実況・解説が担当する日本語配信も行われており、英語に不慣れな人でも気軽に楽しむことができおます。

なお、本大会では、攻撃側は建物内の爆弾を解除を目指し、防衛側はそれを防ぐ「TDM-爆弾」が試合ルールとして採用されています。

「レインボーシックス シージ」のゲーム画面
「レインボーシックス シージ」のゲーム画面

Apex Legends

「Apex Legends」は、「タイタンフォール」シリーズなどで知られるRespawn Entertainmentが開発した、最大60人で戦う基本無料のバトルロイヤル形式のSF系FPSゲーム。他のバトルロイヤルFPS(「PUBG」や「フォートナイト」など)とは異なり、3人1組(計20組)で戦うチームバトルが、メインとなっているのが特長です。2020年2月には、最新シーズン「シーズン4“アシミレーション”」が配信されました。

エーペックスレジェンズ グローバルシリーズ(「ALGS」)

「Apex Legends」は、配信されてから比較的日が浅いゲームですが、そのeスポーツシーンは急激な成長を続けています。2019年には賞金総額50万ドル(約5,500万円)の公式大会「APEX PRESEASON INVITATIONAL」が行われ、今年からは更に大規模な「ALGS」が開催されることが決定しました

「ALGS」は、PC版「Apex Legends」のeスポーツ大会で、「オンライントーナメント」「チャレンジャーイベント」「プレミアイベント」「メジャー」に区分された各種大会が、1年間を通じて開催されます。賞金総額は、300万ドル(約3億3,000万円)以上。「オンライントーナメント」には、日本国内からも参加可能です(Battlefyへの登録が必要)。

同大会は、3人1組のチーム戦で行われます。現在開催が決定している大会のスケジュールはこちらから確認可能です。比較的参加のハードルも低い本作のeスポーツ大会。一度腕試しに、フレンドなどと挑んでみるのも良いのではないでしょうか。

FIA グランツーリスモ チャンピオンシップに臨む選手
FIA グランツーリスモ チャンピオンシップに臨む選手

グランツーリスモSPORT

「グランツーリスモSPORT」は2017年に発売されたPlayStation 4向けのリアルドライビングシミュレーター。「グランツーリスモ」シリーズの最新作です。これまでのシリーズ作品とは異なり、オンラインモードをメインに据える形で開発されています。

2019年には、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」の競技タイトルに選ばれたほか、2020年2月には「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2020 KAGOSHIMA」のタイトルとして採用されたことが報じられました。

本作ではドライビングシミュレータというジャンル名が示す通り、限りなく実車に近い挙動で運転を楽しむことができます。収録車種も、日本の日産自動車やトヨタ自動車から、海外の高級車メーカー、フェラーリやランボルギーニまでバリエーション豊か。継続的なアップデートによって、車種の追加が続いているのもうれしいところです。

FIA GTチャンピオンシップ

国内でも、大きな扱いを受けている「グランツーリスモSPORT」ですが、その最大の大会が「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」です。本大会は、自動車レースの最高峰フォーミュラ1(F1)などを主催するFIA(国際自動車連盟)と「グランツーリスモ」が実施する大会。今年2020年で3回目の開催となります。

大会には、国・地域で競う「ネイションズカップ」と、自動車メーカーで競う「マニュファクチャラーシリーズ」という2つのチャンピオンシップが設定されています。参加選手のなかには、実際のモータースポーツで活躍している人物も存在。2018年の優勝者、ブラジル人のイゴール・フラガ選手(日本育ち)はその後キャリアを重ね、2020年、F1の下位カテゴリーのひとつ「FIA F3」に参戦することが決定しました。

「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」には、「グランツーリスモSPORT」のスポーツモードから誰でも参加することができます。オンラインシリーズへのエントリーは、外部サイトへの登録なしに行えます(ワールドツアーなどへの出場にはスタープレイヤー登録が必要)。チーム戦がルールのeスポーツとは異なり、個人で参加できるお手軽さも魅力のひとつです。

モンスト プロツアー 2019-2020で対戦する選手たち
モンスト プロツアー 2019-2020で対戦する選手たち

モンスターストライク

スマートフォン向けアプリ「モンスターストライク(モンスト)」は、モンスターを引っ張って弾き敵のモンスターに当てて倒していくターン制のゲームです(無料。アイテム課金あり/iOS/Android対応)。開発は、株式会社ミクシィのエンターテインメント事業ブランド「XFLAG」。本作のeスポーツ大会は基本的に、対戦専用のスピンオフアプリ「モンスターストライク スタジアム」を使用して行われています。

モンストグランプリ

「モンスト」のeスポーツ大会は、株式会社ミクシィのXFLAGが主催する公式大会「モンストグランプリ」が最も知られています。大会はチーム対抗戦で、同じステージのクリアタイムが早い方が勝者となる、タイムアタック形式が採用されています(チーム人数は4人)。

同大会は2015年の第1回大会以来、国内チャンピオンシップとして開催されてきましたが、2019年、香港と台湾からも参加可能な世界大会「モンストグランプリ 2019 アジアチャンピオンシップ」へと発展しました。賞金総額も増額され、1億円という国内企業主催の大会としては高額の賞金が設定されました。

本作は、JeSUが公認しているeスポーツタイトルのひとつです。プロライセンスも発行されており、2019年末からはライセンス保有者がリーダーを務めるチームが戦う「モンスト プロツアー 2019-2020」が開催されました。同大会の賞金総額も1億円です。

FIFAシリーズ

「FIFA」シリーズは、海外の大手ゲーム企業エレクトロニック・アーツ(EA)が、“FIFA(国際サッカー連盟)の公認の下で開発・販売しているサッカーゲーム。最新作「FIFA 20」は、PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch、PCの4つのプラットフォームで販売されています。

EA SPORTS FIFA 20 Global Series

「FIFA」シリーズの公式eスポーツ大会は、「EA SPORTS FIFA 20 Global Series」という枠組みで行われ、「FIFA eClub World Cup」が最高峰の大会として位置付けられています。同大会に参加するには、1年間を通して行われる様々な大会で好成績を残し、各部門世界ランキングトップ64に入賞した後、「EA SPORTS FIFA 20 Global Series Playoffs」でトップ16以内に入らなければいけません。

今年開催される大会の中でも、特に注目されているのが「FIFA eNations Cup 2020」です。同大会は2019年から開催されている国別の対抗戦で、参加選手はそれぞれの国のユニフォームを着てプレーします。今年の大会には、日本国内からも代表選手が参加することが決定。コロナウイルスの影響で延期となっていますが、選考戦が追って開催される予定です。

Shadowverse(シャドウバース)

「Shadowverse(シャドウバース)」は2016年に配信開始された、基本無料の対戦型オンラインTCG(Trading Card Game)。株式会社Cygamesが開発を手掛けており、スマートフォン(iOS/Andorid)版のほかPC版もリリースされています。本作は、当初からeスポーツ向けのタイトルとして開発されているのが特長。その方向性もあり、各地で大会が活発に開催されています。

RAGE Shadowverse

「Shadowverse」の大会は、様々な場所で(オンライン、オフライン問わず)開催されていますが、そのなかでも特に規模が大きいのが「RAGE Shadowverse」です。同大会は2015年から行われているeスポーツイベント「RAGE」内で開催(株式会社CyberZとエイベックス・エンタテインメントが主催)されています。

「RAGE Shadowverse」は現在、毎年4回(四季ごとに1大会)開かれており、「2020 Spring」大会では国内外合わせて、10,000人が募集されました。

本大会の優勝賞金は、400万円。なお大会の優勝者と準優勝者が出場できる世界大会「Shadowverse World Grand Prix」は、1億1,000万円の優勝賞金が設定されています。

今年からはビーマニプロリーグが始まる予定
今年からはビーマニプロリーグが始まる予定

BEMANIシリーズ(beatmania IIDX)

「beatmania IIDX」はコナミ(コナミアミューズメント)が開発・運営しているDJシミュレーション音楽ゲーム。1999年からバージョンアップを重ねつつ、現在も稼働が続けられています。現在もアミューズメント施設にて絶賛稼働中です。

BEMANI PRO LEAGUE

2019年末、コナミアミューズメントは音楽ゲームのeスポーツリーグ「BEMANI PRO LEAGUE」を発表しました。同リーグは「beatmania IIDX」を使用したeスポーツ大会で、企業がチームを所有し、所属選手(1チーム4人)がシーズンを戦います。発表によれば、賞金総額は2,000万円になるとのことです。