インターネットを日々駆け巡る格ゲーの話題って、なんかいつも「初心者」と「上級者」であふれてない?

例えば、新規参入者を増やすためにはどうすればいいのか、とか。あるいは、あの技は硬直が〇フレームだからガードしたあとはこの技が有利で、そこからこのセットプレイでボッたくれて……みたいな。

だけど、格ゲー勢のなかでいちばん数が多いのって、初心者でも上級者でもない者たちじゃない? 中級者かというと、ちょっと首をひねって「う~ん」と恐縮してしまうようなハンパな腕前のさ……。

技やコンボはなんとなく出せるし、たまにランクマで勝てたりもするけど全然昇段できなくて、かといって勝ち上がれるようになるためにめちゃめちゃ努力するかというとそういうこともせず、延々と浅瀬でパチャパチャ水をかけ合っている者たち……。

そう! 私のような中の下くらいの、なんとも言えない感じのプレーヤーがいちばん多いはずなんだッ!

先日ガンばってA帯になれましたがわずか3戦で戻ってきました。B帯が私の居場所らしいな
先日頑張ってA帯になれましたがわずか3戦で戻ってきました。B帯が私の居場所らしいな

このコラムは、そんな浅瀬勢である私の格ゲーエピソードを語ることで、初心者や中途半端な腕前の者たちをちょっとでも安心させたいという向上心のない記事です。

何回か書く予定です。浅瀬について……。

グラブルVSでもガチャる者たち

浅瀬勢の特徴、それは「冷静にキー入力ができない」ことである。一刻も早く相対するヤツらを潰したい想いが指先からあふれ、コントローラーに無数の技の軌跡を残していく。

これは私と友人の「GUILTY GEAR Xrd REV 2」での対戦リプレイだ。画面右側に表示された、私の入力履歴を見ていただきたい。

私がラムレザルの連続技の要「ダウロ」をとにかくキメたいという気持ちがあふれるあまり、コマンドを4回も入力していることがわかるだろう(しかも潰されてる!!)。

※ダウロ:ヒットすると相手が浮く技で、高火力のコンボを叩き込みやすくなる。

この「早く殴りたすぎて擦る」現象は、開幕時にもあらわれる。

「開幕の選択肢」なる高尚な読み合いなんて存在しない。あるのは「いち早く攻撃を当てて有利な状況を作りたい」という願いだけである。

純粋な「願い」は、戦いの場が「グランブルーファンタジー ヴァーサス」(以下、グラブルVS)に移っても変わることはない。

画面左側の友人、そんなに槍で突きたいのか。

「グラブルVS」は近距離通常攻撃を連打すると自動的に3連続ヒットするコンビネーション攻撃に移行するんだけども、なかにはすぐにコンビネーションを出さずに1段目を出し切ったほうがいい攻撃もある。メーテラの強とか。

でも私たちはそんな器用なことはできない。連打すればするほど速く、強くあれると思い込んでるから……。いやマジでチェーンコンボとかガトリングコンボみたいなやつ絶対連打しちゃわない? 

目押しとか絶対とっさにできねえって。デッドリーレイブとかトレモでしか出せねーよ! とか言ってたら4月7日に配信されたジータちゃんの奥義「絶類なる十の力」が目押し乱舞。私は無事死亡しました。まさか実質デッドリーレイブがマジで来るとは思わないじゃんッッッ! ……レギン“レイヴ”・極とデッドリー“レイブ”、もしや“そういうこと”!?

※デッドリーレイブ:SNKの「餓狼伝説」シリーズに登場するギース・ハワードが用いる技。始動技がヒットしたあとは、特定の順番でボタンを目押ししないと成立しない。激ムズ。

コンビネーションから解放奥義をカマして逆転するぞ!!! と張り切ってガチャガチャしたところ、まったく入力できておらず。不思議なゼファーをキメた私のメーテラはこのあと死にました。

この必死さである

「グラブルVS」は、意外とコマンド入力にまじめ。「↓↘→↓↘→」(いわゆる真空波動コマンド)をテキトウにガチャガチャしても全然出てくれないし、波動が昇竜に化けて大変なことになりがち。(※)

原作の「グラブル」でも本作のRPGモードでも、ガチャは楽しい。だけど、対戦時のテクニカル入力時のガチャだけは厳しいんだよな……。

それでも、私たちはガチャプレイをやめない。

なぜなら、ガチャの虜になっているから……。

ガチャが大好き!
ガチャが大好き!

※編注:「グラブルVS」では方向キー+とR1ボタンで簡単に必殺技が出せるが(解放奥義はさらに×ボタンを同時押し)、テクニカル入力でも出せる。