「1%」の上積みを目指す

競技シーンのトップで活躍し、安定したプレーに定評のあるdelta選手。

自身のプレーへの意識や取り組みについては「今は細かい部分を修正して、1%でも勝率を挙げるゲームになってきましたね」と表現しました。

長い歴史の中で研究が繰り返されてきた「ぷよぷよ」だからこそ、トップ層同士の対戦ではわずかな差が勝敗を左右します。競技としてみれば非常に地味な段階になっているかもしれません。

それでも変わらず「ぷよぷよ」の面白さを感じているそうで、「うまく行っているというのもあるんですが、見てたら『ぷよぷよ』したくなるくらいには楽しいです」と話す根っからの「ぷよらー」魂を持ち合わせています。

「ぷよぷよ」の上達で研究を重ねてきたことで「冷静に自分のプレーを振り返ることが出来るようになりましたね」と感じているそうで、他のゲームを遊ぶときにも「ピンポイントで反省点が分かるようになってきた」と、その効果を実感することが多いのだとか。

「上達の仕方が分かった時が楽しいんです」と話すdelta選手。

ゲーム以外でも「最近マイボールを買ったんですよ」と話すボウリングではハイスコア200超え。この研究者気質とも言える姿勢が王者の安定感を支えています。 

「ぷよぷよ」の大会では、選手が入れ代わり立ち代わり解説役を務めるのも特徴
「ぷよぷよ」の大会では、選手が入れ代わり立ち代わり解説役を務めるのも特徴

唯一の苦手科目は「解説」

プロとして色々なイベントに出演する機会も増えているdelta選手。その強さとチャンピオンという肩書から「なんだか画面の向こうの人と思われている」と感じることもあるそうですが、当の本人は「実感わかないですね」と笑います。

とは言えトッププロが来場すればそれだけイベントの価値も高まり、eスポーツが話題になる今だからこそコミュニティーを活性化させるためイベントを主催するケースも。

「『ぷよぷよ』を盛り上げるために、自分に出来ることはやっていきたい」と、プロとしての役割を自覚しています。

そんなdelta選手、プレーでは圧倒的な強さを誇りますが「大会などで解説をやらせて頂くんですが、言葉で表現するって作業に慣れなくて」と、解説者役には少し苦戦しているそうです。

試合についてディープな部分まで分かってしまうからこそ、短時間で適切な言葉を探すことに苦戦しており「試合をするより難しいですね」と、思わぬ難敵を表現。

プロが放送席に座ることも多い『ぷよぷよ』では今後もその機会が予想されるため、「良いプレーをちゃんと伝えられるように」と、ここでも向上を誓いました。

2月の東京大会決勝でマッキー選手(左)と対戦するdelta選手
2月の東京大会決勝でマッキー選手(左)と対戦するdelta選手

猛者との戦いが、delta選手を強くする

ぷよぷよというゲームの魅力について質問すると、プレーの面では「やっぱり大連鎖」と自身がアマチュア期から持っていた感覚と変わらぬポイントを挙げます。

加えて、「今は強い選手と戦えるというのが自分にとって一番の魅力です」と、競技シーンで戦うプロならではの目線を語ってくれました。

「すごく強い人と対戦すると、燃えるんですよね」と表現する心境は、まるでスポーツ漫画の主人公のよう。特に意識する相手としては公式大会で何度も対決しているマッキー選手の名前を挙げ、2019年12月の「ぷよぷよチャンピオンシップ」決勝戦での対戦が決まった際は「これは絶対に楽しい展開の良い試合になると予想できたので、試合前からワクワクしていました」と明かしてくれました。

常に高く保たれたモチベーションは、「ぷよぷよ」への探求心とライバルの存在があってこそ。

プレーヤーネームの由来は「学校の授業でΔという記号が出てきた時に、なんとなくこれだ!と思ったから」というdelta選手。

研究と挑戦を重ねてたどり着いた現在地から、果たして今後はどれだけワクワクする勝利の方程式が描き出されるのでしょうか。